11月14日

 健康のために運動を!というのはうまくいかない場合が意外と多いようです。
 趣味でスポーツをやっていて、ひざの半月板の手術をした、肩の手術をした、腰を痛めたなどの話はよくきくからからです。
 泳ぐために通っているスポーツの更衣室でも、「腰を痛めた」人のことが話題になっていました。 なんでも、バタフライと平泳ぎの練習ばかりしていたのだそうです。
 話をしていたのは、どうみても60代後半から70代前半くらいの女性たち。
 この年齢でいきなりバタフライ?
 どうも、このスポーツクラブの水泳教室では、初心者でも、「クロール」、「背泳ぎ」、「「平泳ぎ」、「バタフライ」と4種類の泳ぎ方を全部教えているようです。
 しかも、彼女たちそれほど距離を泳げない。せいぜい25mか50m。
 このくらいしか泳げないということは、泳ぐための筋肉ができあがってはいないはずなのに、バタフライ? 両腕で水をかくタイミングが難しいので、間違えると腰を痛めるリスクあり。平泳ぎも足のかきかたによっては腰か足首を痛める場合が多い泳法。
 クロールは、息継ぎさえうまくできれば体を痛めるリスクはほとんどない泳ぎ方です。急ぎさえしなければ、歩いているのとほぼ同じ感覚で泳いでいられます。クロールで長く泳げないということは、息継ぎで無理があるか、泳ぐときに余計な力を入れているかどちらか。
 水泳教室に通うと、泳法を全部習ってみたくなるためなのか、それとも初心者向けのクラスでも全種目教えているのかわかりませんが、健康のために泳いでどこか痛めるのはさけたいところです。