6月20日

 動物が飼い主を選ぶ
 我家の猫が毛づくろいをしているのを見ながら、ふと20年以上前、今の猫Nanaの母猫Mieが我家を住家として選んだことを思い出しました。
 ある日、Mieは我家にやってきて、「ここに住みます!」と決めてしまいました。当時我家の庭に生えていた木をつたって2階のベランダに現れたのです。
 えさを我家に全面的に頼っていたわけではなく、ねずみ、もぐら、こうもり、なんでも捕まえていたので、自給自足状態。でも、安心して休息できる場所として我家を選んだようです。
 飼い猫にならなくても生きていけた猫でしたが、家でくつろいでいるところを見ると、どうみても以前飼い猫だった時期があった猫。
 どうして我家を選んだのか、今でもよくわかりません。
 当時、まだ父が生きていたので動物嫌いの父の目をかいくぐって2階に直接やって来るにはそれなりのリスクがあったはず。お隣の猫好きの家を選ばなかったのがとても不思議です。
 子猫も向かいの家が空き家だったときに、そこの庭で生み、ある程度大きくなってから我家につれてきてお目見えしたのだそうです。
 その後、姉があわてて避妊手術のために動物病院へ親子ともどもつれていき、次第に飼い猫らしくなってきたのですが、今こうやってNanaを見ていると、ほんと謎めいています。
 確かに現在お隣の猫好きのおばさんはくも膜下出血で倒れ療養中。4年前に母猫のMieが死んで、後にNanaだけが残りました。その1年後私が実家に戻り、Nanaは私にべったり。私が全面的に猫の面倒を見ているので、結果的には我家を選んで大正解だったのですが。。。