3月7日

 ゴーストライターの謝罪会見
 佐村河内守氏の会見を見てびっくり。
 最初、代理人の弁護士が話しているのかと思ってました。
 ニュースでちらっとしか見ていなかったので、髪の毛を切り、ひげをそった本人とは気がつかず。
 会見の内容はともかく、なぜゴーストライターとして作曲したのかという点については、なんとなく理由が見えたような気が。。
 三善晃氏の弟子と聞いて、ひょっとしたら、「HIROSHIMA」のような曲はつくりたくてもつくれなかったのではないかと。。
 現代音楽の作曲家として有名な人の弟子では、アニメの主題歌や、TV番組のテーマ曲は別として、自分の作品としてモーツァルトやベートーベン風の曲は作れない、または作ってはいけないと思っていたのではないかと思ってしまった。師匠の前で自分の作品という勇気がなかったのでは?(三善晃氏は昨年亡くなっている)
 「HIROSHIMA」は聴いていると、ところどころモーツァルトやなじみのクラシックの作曲家っぽいところが出てくるので、間違いなく和声学を習ったことのある人が作ったように思える。
 和声学のすごいところは、これを理解すればバロック風とか、ロマン派とか、みんなそれっぽい感じの曲を作れるところ。
 だから、現代のクラシックの作曲家はオリジナリティを追及すると、
現代音楽しかないという考えがあるのでは?
 だれが作ったかを別にして、「HIROSHIMA」は聴きやすい曲。
 ゴーストライターの存在があきらかになる前に、佐村河内氏の音楽は、いろいろな人の楽風を混ぜ合わせたようで安っぽいと批判していた評論家がいた。彼はなかなか正しいとは思うけれど、かといって家で三善晃武満徹の曲を聴きたい人はあまりいないと思ってしまう!