2月9日

 「ボツワナでは野菜つくってないんですか?」と他のアフリカに住む人たちも驚く事実。ボツワナで流通経路に乗る程度に作られているものは、メイズ(粉にして主食にするとうもろこし)くらい。それもほんのわずかで、ほとんどは輸入に頼っています。
 トマト、キャベツ、ジャガイモなどもすべて輸入品。葉物ではレイプ(南部アフリカで育つかぶの葉のような味)がある程度。
 サバンナ気候のため、乾季はまったく雨が降らないだけでなく、水源となる川がザンビアとの国境にあるチョべ川、東側の南アとの国境を流れるリンポポ川だけでその地域以外では野菜は作られていません。
 要するに雨季に降る雨だけで育つ植物に限られています。道路標識にxxxRiverと書いてあっても水があることはまれ。
 しかも、太陽光線が強すぎるため、ネットで日よけをしないかぎり野菜は作れません。首都の南にある施設の野菜畑はネットで日よけがしてあり、定期的にスプリンクラーで水をまいています。

(日よけの下で栽培されている野菜:日よけなしでは皮が堅くなりすぎて)
 そこまで手入れしては採算がとれるわけはなく、輸入したほうが安上がりという結果のようです。
 確かに国土の80%が砂漠の国で無理して灌漑設備をつくっても無駄なようにも思えますが、でももうちょっとつくってみたら?という気がしないわけでもありません。