1月31日(発想の違い2)

 ほんとに考え方が違うな?と思ったもうひとつは、蚊帳(かや)の使い方。日本では既に見かけなくなり、「3丁目の夕日」の世界の中に登場するくらいですが、マラリア汚染地域のアフリカでは必需品。

 防虫剤をネットにしみこませた蚊帳、住友系列の会社がアフリカの工場で生産していて、売れ行きもよく、地元の雇用を生み出していて、さらにマラリア予防になると新聞記事にもなったことがあります。
 これをなんと魚とりの網として使っているという話を聞いて驚愕。この蚊帳をつっていると飛んできた虫が網にひっかかって死ぬらしいので薬はかなり強力なはず。

(普通の蚊帳:薬剤なしのもの、薬剤のしみこんでいるものはネットがブルー)
 使う理由が、「この網を使うと魚が逃げない、網にかかると逃げないから、たくさんとれる」。 そりゃ、防虫剤がしみこませてあるので魚にだって効き目があるはずですが、魚をとるということはその魚を食べるということ。漁師の話なので、当然その魚を売るはずですが、どこで売っているか不安。
 魚をとるのは、ボツワナではオカバンゴデルタだけです。オカバンゴの水質汚染も気になりますし。。。。

(オカバンゴデルタ:パピルスの間に沈んでいく夕日)

(オカバンゴでとれるbream:これは釣ったもの)
 「発想の転換」とか、「逆転の発想」などというビジネス書を日本で見かけたことがありますが、こういう発想はちょっと賛同できかねます。