5月15日

 このところ動物病院が混んできました。理由はフィラリア予防の季節がはじまったから。フィラリアは、犬や猫の肺動脈に住み着く寄生虫で、多くなれば心臓にもあふれ出してきます。血管に住み着くため駆除が難しく、成虫になってしまったら駆除は不可能です。そのため、フィラリアを媒介する蚊が活動しはじめる5月から、蚊がいなくなる月の翌月まで薬を飲ませる必要があります。フィラリアの薬は月1回飲ませればよいのですが、投薬の前に一度血液検査が必要なので、そのため動物病院は超満員。
 フィラリアはペットだけですが、蚊が媒介するマダニは要注意。人間もかまれると熱を出したり、アナフィラキーショックのような症状を起こして死亡する場合もあります。
 このごろ航空機の座席にマダニや南京虫がいる場合もあるそうで、飛行機の中で枕を抱えて寝たら、腕がぶつぶつ喰われてしまい、長袖を着ていた人がいました。
 それにしても暑くなってくるとなんでも活動がさかんになり、衛生状態には気を使う必要がありそうです。