8月29日

 久しぶりに文庫本を買いました。
 つい買ってしまうと毎月かなりの金額を本題につぎ込むことになるので図書館を利用したいところ。しかし、私は図書館のなんとなく使いこんだ感のある、ちょっと独特の匂いのする本がきらい。
 結局、新刊を見ると買ってしまうくせはそのまま続いています。
 今回買ったのは、「さすらい」、反政府主義をとった作家が国外追放された話です。当然フィクションですが、日本の現政権をやんわりと批判しているような。。。。
 長く不景気が続くと、景気回復にしか目を向けなくなり、国家権力の強大化に無関心になった国。そして気がついたときには、国家権力は思想まで完全に掌握してしまっていたというお話です。

 わりと軽い推理小説しかかかない人だと思っていたのに、現政権の右寄り路線にははっきりと反対だと表明していたのは意外でした。ですから、この本を手にとったとき、やっぱり。。。という気がしたのでした。

 政権交代がおこるとまた株価が下落する、景気が落ち込むことを気にして今の政権を支持している人が多いことを考えると、笑えないかもしれません。