10月4日

 なぜ英語はネイティブスピーカーなら資格なしで教えられるのか?
 日本語教師になるためには、日本語教育能力試験に合格しているか、400時間の日本語教育講座を終了していることが条件の場合がほとんどです。(小規模の学校なら別ですが)
 ネイティブのイングリッシュ・スピーカーは、ふらっと日本にやってきて日本で職探しをして教師になることが可能。これは日本だけではなく、英語教師をしながらあちこちの国に住んでいた人に会ったことがあるので他の国でも同じような状況のようです。
 それだけ、英語教師の需要があるということなのでしょうが、それにしても厳密にネイティブ・スピーカーとは?ということも疑問です。
 英語圏の国の国籍を持っていれば、日本ではネイティブ・スピーカーとみなされますが、これは問題あり。
 イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドはかなり移民の多い国。そのため、親は英語をしゃべれず、子供は学校に行って英語を習うケースがかなりあります。これって、ネイティブ・スピーカー?
 学校へ行ってから英語を覚えたというアメリカ人に何人か会ったことがあるのですが、英語教師としての能力はまちまち。
 基本的には、発音、文法の知識、習慣、文化的背景が説明できるかどうかによるのですが、どうしても親が英語を話せないと、かなりのハンディがあるのは確か。
 スープを飲む(英語ではeat soupになります)という表現がdrink
soupになったり、文法的な問題で間違われると、信用できなくなります。
とはいえ、日本語の文法的説明を我々ができるかというと、まあ普通の人には無理。
結局、日本語を教えるには資格試験があって、英語教師の場合はない(一応第二外国語として英語を教える人の資格はあるけれど、これは講習会で比較的簡単にとれる)ということが問題なような気がします。