6月30日

 今朝未明、ウインブルドンの2回戦を見ていました。
 世界ランキング772位の選手と3位の選手の試合。
 ATPテニスツアーの試合のうち、グランドスラム(4大大会)と呼ばれている大会(全豪、全仏、ウインブルドン、全米)は、シード選手でも1回戦から戦います。他の試合はシード選手は1回戦はパスして2回戦から。

 そのため、1回戦、2回戦はシード選手とランキングが100位台の選手の対戦は見ているのがつらいほど一方的な場合が多いのです。

 772位というランキングは想像もつかなかったのですが、地元イギリスの選手で地方の大会で勝って、ウインブルドンの予選に出る資格を得て、予選6試合を戦ってウインブルドンの本戦に出てきた選手。かなりありえない選手でしたが、試合の始まる前ずっとにこにこしていて印象的でした。試合のサーブかレシーブを決める、コイントスの前に3位の選手フェデラーと握手して感激していた様子。

 あまりのランキングの差に観客は全員772位のウィリス選手を応援。ゲームのポイントをとっただけで万来の拍手。

 試合は、フェデラーが3セットストレートでとって勝ったのですが、妙にほほえましい雰囲気で感心してしまいました。3位の選手との対戦なのでウインブルドンセンターコート(シード選手以外は試合をできない場所です)でプレイできてうれしかったとのコメントはうなずける気がします。