9月2日

 朝新聞を読んでいると、「打ち砕かれた自信」という見出しが目につきました。地震の研究者が東日本大震災を予知できなかったことに関する記事でした。
 大地震は発生件数が少ないため、被害のシミュレーション等でもかなり難しい問題のはずです。ましていつ起きるかという問題になると。。。。
 昨年3月11日、CNNがNHKの画像を放送しているのを見ていましたが、そのときの津波の影響範囲を示した地図を見ながら、「以前のシミュレーション結果と同じだ。。。」と思っていました。科学技術データ、シミュレーション結果の可視化が本職のため、宮城沖で地震が発生した場合の津波の起こる範囲を示したシミュレーションを見たことがあったからです。
 でもそのとき、「シミュレーションと同じでも、それが何だ!! 」という思いがしました。津波が内陸まで到達し、次々にビニールハウスをなぎ倒していく映像をみていると何かむなしくなりました。
 津波が起きてしまったら、逃げる以外何もできないというのは、遠くアフリカにいてもやるせない思いしか残りませんでした。